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第26話 The Heartrock Party

今朝テレビを観ていましたら、なんと懐かしい葛城ユキさんがニュースショウの中の「朝のヒットスタジオ」というコーナーに出演されていた。もちろん歌う曲はボヘミアン。久しぶりにユキさんの元気な声を聴いた。昔より声が出るようになったとコメントされていた。イーグルスのドンヘンリーとグレンフライも今度のアルバムで一段と冴えたボーカルを披露しています。よくだんだん高い所も出にくくなるし往年の声のハリはもうないなあとかいう話があります。僕もしばらく歌ってなくてライブ前に焦る時があります。やっぱり毎日歌ってる人はゴッツイなとあらためて思いました。ギターもそうです。だんだんええ味が出てきよります。好きな音楽聴いてギャイーンとスライドする。やっぱりこれがイチバンの健康方法です。

ほんでなぜユキさんの話をしているかといいますと

ユキさんは定期的に目黒のブルースアレイでライブをしておられて今回のライブのタイトルが偶然にもハートロックパーティやったので「そうや、次のコラムはハートロックパーティのこと書きますと言うてたな」と思い出しました。ユキさんに感謝です。皆さんユキさんのライブ是非観に行ってください。ひょっとしたら僕が作詞、作曲した曲を歌ってくれるかもしれないし。

アルバムタイトルをはじめて安井君から聞いた時、僕はハードロックパーティやと思っていました。実際何日もそない思っていました。もちろんハートロックという英語は造語なので勘違いして当たり前やねんけどなんと話をちゃんと聞かんヤツやろなあと思われていたはずです。
レコーディングは新宿のテイクワンスタジオという所で始まりました。テイクワンいうくらいやから全部テイクワン(一回目の演奏)でいこうなとみんなで張り切っておったわけでありますがこれがどうにもこうにも。SOPPOの時はそんなに時間がかからなかったのですがこのアルバムは難産やったなあ。余談ですが、1990年頃にロックンロールのリズムギターの弾き方を本家本元のロッドスチュワートバンドのジムクリ—ガンに直接伝授してもらったおかげで今はちゃんと弾けるようになったと自分では思っていますが。

まず1曲目『マイハニー』のイントロだけでどれだけダメだしが出たことか!!
何十回やっても出来ない。そのうち安井君がロッドのアルバムかけて「こないな感じでやってみぃ」とやさしく指導してくれるもこっちはもう焼きがまわってしもて完全ノックアウト。そやからあのアルバムのマイハニーは今聴いてもちょっと辛いです。そやけどそのあとに出たTWIST ALIVEや特に幻のチキンジョージライブのイントロはもうバッチリで汚名挽回は一応出来てはいるんですが、いやあ四半世紀も前のことやのに悔しくなってきたなあ。イントロとリズムギター差し替えたいなあ。音のことを言いますとまずマーシャルアンプをゴーンと鳴らさないとあの音は出ないんです。

ハートロックパーティーツアーのアンプは70年代前半のマーシャル1959,100ワットのイチバン有名なモデルです。そしてチキンの時のは65年製のJTM-45です。これも名機です。耳を疑うような話ですけれど81年当時、ツイストはツアー用の楽器はレンタルしていましてこのマーシャルだけがなぜか特別ええ音でラウドネスの高崎晃君と先を競って奪い合うようにレンタルしあっていました。そやから違うのがくるとあの音がでない。考えられないような話ですがその当時のアンプは当たり外れが案外多かったのかなあ?新しいマーシャルの古いのの再発シリーズなんかホンマビックリするくらいええです。バンハズの時から使ってる元マッチレスのマークサンプソンが作ったスターアンプもゴッツイええし新品バンザイといいたいです。

この1980年頃日本にゼマイティスのギターがはじめて入ってきまして僕たちも貸して貰えることになり時々弾いていましたがこのころは金色のレスポール一本やりやったもんでメインで使うにはいたりませんでした。そやけど93年にツイストが再結成したときは意を決してレスポールからゼマイティスにギターを持ち変えました。まだ値段がそんなに高くなってなかったので何本か手にいれツアーで使いました。80年代に作られた2本のメタルトップはかなりよかったですが現在使っている新しいゼマイティスはその時の2本より僕にとってはごっついええギターです。その中の1本がこのSLIDIN‘&SLIPPIN’のトップページを飾るダニーオブライアンさんが彫金して下さった僕のメインギターです。やっぱり新品バンザイです!

話がギターやアンプに飛び火しましたが膨大な時間をかけてアルバムは完成しました。苦労した甲斐もありなかなかええロックアルバムが出来ました。ホッと一息VACATIONかなあとかひとり考えていますと「60数ヶ所でライブをやります。今年はこのアルバムとライブをワンテーマとしていきます。」と事務所から発表がありすぐさま練習が始まりました。有り難いことに合歓の郷にもまた行けました。合歓からベストテンの中継でラヴソングを演奏したのが強く印象に残っています。ベストテンは黒柳さんと久米さんがメンバーのひとりひとりに話しかけてくれることが多かったのでうちの実家では好評でした。その時もおじいちゃんの話をしたのを憶えています。テレビの中継や雑誌の取材や嫌いな?野球をしつつリハーサルは続きました。もうずいぶんバンドにも慣れて野球以外は素晴らしい合宿でありました。

初日は田園コロシアム。いきなりの野外コンサートです。アンコールのラブソングで舞台後方のカーテンが開くとそこには大合唱団が。これには僕もぞくーっときましたねえ。当日のリハでも合唱団との打ち合わせはありましたがやっぱり本番はちゃうなあ。感動的なフィナーレでした。そして5人だけの長いツアーが始まりました。
たしかその次に行ったのは京都やったんですが僕はなぜか病院でいきなり点滴受けてたような記憶があるんですがあれは何やったんやろうか?アホやのにすぐ風邪ひくからなあ。
ここでサメちゃんの名言「松ちゃんは1日に2回も3回も風邪ひくからなあ!」いやいやさすがサメちゃん。お医者さんも解明出来ていない風邪の正体をこの時すでに知っていたとは、これがホンマの『お医者様でも気がつくまい』です。

風邪をひいたりお腹こわしたりしながらも楽しいツアーは続きました。前回のツアーのステージ袖に置かれたアンプとは違い背中から直に浴びるマーシャルの爆音は毎日快感でした。
ツアーといえば打上げも楽しみの一つなのですが地方地方の名物をたくさんいただきました。高級な料理もそれはおいしかったけど僕が思うところのベスト3を発表します。ちょっと考えます。あとは明日書きます。

ツアー先で食べたものベスト3を考えていますとまた眠れなくなってしまい結局朝方まであれやこれや、そのうち食べ物以外に思考が回転し始め音楽のこと。これからのコラムをどないするのか。ラジオ番組{SLIDI’N&RAMBLI’N}の選曲はリスナーの皆さんに満足してもらえているか?標準語は果たしてしゃべれるようになるのか?『これは今のところ必要ないのですがいつそんなオファーが来るかも知れへんやん(笑)』全くワケの分からん世界へ行ってしまって楽しみにしていたマイブームの夢が見られなかったじゃないですか。

それでは順位はつけませんが(3つ星とかは苦手です。結局ホンマにおいしくて良い店が載ってないことが多々あるから)ベスト3を発表します。まずはいきなり中部地区代表。名古屋の山本屋の味噌おでんと味噌煮込みうどん。山本屋さんは何軒かあって僕が行ったのは古い一軒家のような格式のありそうなお店でとにかく殆んどの山本屋には味噌おでんはないので、おでんありの山本屋と思って下さい。
名古屋に行く度山本屋には行くんですけどおでんなしのお店もおいしいのでその辺りはご理解下さい。正式名称を憶えてなくてすんません。しかーしこの味噌煮込みうどんはメンバーの中で好き嫌いがみごとにわかれまして僕と神本君以外は興味を示さなかったというか『こんな硬いうどん、よう食べきらんわ、しかしおでんはいいねえ!』、とおでんに関したら全員オーケーがでておりました。僕はといいますと今でもレトルトの味噌煮込みうどんを週に2回は食べています。

さて九州にするか東北にするか、はたまた関西、山陰、四国、北海道にするか迷いに迷った結果やっぱりこれだけは外せんじゃろーということで広島のお好み焼きを二つ目に選ぶことにしました。広島には友達がたくさんいてそれぞれおなじみのお店があるのでどこがベストなのか僕にはわかりません。中には漫画本屋さんの奥にひっそりある隠れた名店などもありました。広島焼きはとにかくでかくてうまい。オタフクソース(通にいわせるとヒガシマルソースがええじゃろうと言うが僕は食べたことがないです)とあいまって、いやー、たまらんねえ。地元神戸のお好み焼きナンバー1はおいておくとしていよいよ最後の代表です。

これもこちらを立てたらあちらが立たん。眠れなかった原因はここにあるわけですが可笑しな思い出もあるし沖縄の宜納湾にありますステーキハウス。サムズアンカーインに決定ということにします。ここは国道58号線沿いに古くからある超有名店で何万円もするようなお店ではなくてファミリーで気楽に楽しめる優良店であります。まず階段をトントントンと上がりますとエキゾチックサウンドの王者MARTIN DENNYのQuiet Villageが必ず聴こえてきて嫌がおうでも南国ムードに浸れること間違いなし。そしてなぜか外人さんがHIBACHIと呼ぶ鉄板のカウンターに座る。まずはオリオンビールで乾杯!あとは鉄板焼きショーを待つばかり。ワクワクするディナーといいますか今風に言いますと「これがホンマモンの食のエンタテイメントやあー」になるはずやったんですが前回のコラムのような夢ではなくて本当のもぬけのから事件が起きてしまいましてと、いいますかおいてきぼりにされてしまいまして。

サムズに行った日はちょうどオフの日でそれぞれ皆さん沖縄を満喫していたと思います、僕はホテルの部屋であまりに南国の風が気持ちよかったので昼寝してしもたんですが目が覚めますと外は真っ暗。しまったと思ってメンバーの部屋に電話をしても誰もでない。ロビーに下りていっても誰もいない。ファンの人がいたのでみんなはどこへ行ったかと聞きますとタクシーに分乗して外出しましたよ。松ちゃんこそ何してるんですか、と逆に質問されてしまいましたがそれにはさすがに答えられず記念撮影をして部屋に戻りました。

携帯電話がない時代の話ですからとにかく部屋で電話を待つしかない。当然どこで夕食を食べるのかも知らない。そうこうしていますと神戸のカナディアンアカデミー卒業でバイリンガルやのになぜか僕らのツアーマネージャー、ナベさんから電話がかかってきて僕を忘れて行ってしまってもう食事が始まってるのでとにかく早く来てという吉報?が入った。お店は比較的ホテルから近かったのでなんとかステーキには間にあったが、みんなに何やってんねんと言われるし、ホンマはこっちが言いたいわなあ。人をほったらかしといてナア。

しかしHIBACHIを前に僕はすぐにゴキゲン状態に戻り楽しい食事会になりました。
もちろんいろんな場所でおいしいものをいっぱいいただいた思い出がありますからまた機会をみて書きます。さて次の日は日航のオクマビーチへ行くらしいぞ。楽しい沖縄ツアーはまだまだ続きます。

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コメント (1)

たれぱんだ:

食いしん坊ぱんだもツアー時にはご当地のウマイものを食べます。
名古屋の山本屋の味噌煮込みうどんはぱんだも好きでよく食べますが、行く度に値上がりしてるのにはガッカリします。
名古屋といえば、風来坊の手羽先の唐揚げも大好きです。
沖縄へ行ったのはもう20数年も前の事なのでほとんど記憶にないのですが、ぱんだが行ったステーキハウスもサムズアンカーインだったと思います。
広島の八昌へはいつも行きそびれていて(今は東京・経堂に支店があると思います)、そば入りのお好み焼きもおいしいですがぱんだはカキのしょうゆバター焼きが特に好きです。
しばらく名古屋・沖縄・広島へは行っていないので、ツアーに組み込まれるといいなぁ。

このコラムがUPされた2月17日は、神ちゃんの誕生日。
Happy Birthday to 神ちゃん

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