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第41話 謹賀新年

明けましておめでとうございます。本年はいよいよ新しいアルバムがでます。6月頃を予定しておりますが、詳細が決まり次第お知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。

コラムは順調とは決して言えないほど書けておりません。周りの友達にも「ナンボ何でも遅すぎる」とおこられています。ホンマにゆっくりではありますが書く意欲はありますので気長にお待ち下さい。次はエピックソニーに入社した日のことを書く予定であります。
そこで新春恒例?となりました「初夢を見た」で今日はご勘弁の程を。
     
「初夢をみた 2010」 

僕が宝塚歌劇団のトップスターMさんとエレベーターに乗っている所から夢は上映されました。

そのエレベーターは横にも動く変ったタイプのものでどうやらどこぞの空港へ向かっている様子でありました。Mさんをパリまでお連れするのが僕の任務のようで、飛行機の切符のことやらパリでの細かなことやらが携帯電話にジャンジャンかかってきてエレベーターの他のお客さんにも迷惑やし、なかなか空港には着かないしイライラは募るばかりで。

電話の相手は僕のJALのマイレージで2人分の切符を手配したと無茶苦茶なことを言い出しました。さすがにそのマイレージは次のハワイ旅行にとっておきたい僕でしたのでそれだけは勘弁してくれと一度は拒否をしたものの、すでに発券されたとのことで僕はしぶしぶそれを了解せざるをえませんでした。

空港に到着してみますとさすがに夢やなあと思われるフシが随所に見受けられました。まず飛行機は線路の上に停車?している。昨年の夢に出てきた有馬温泉の駅とは少し違うがまあ似たりよったりの設えで、しいて言えば伊豆急下田の駅に近い感がある。空港の外はいきなりビーチで椰子の木なんぞが風にゆれている。もちろんそこには免税店も両替所もないし、税関を通らなくてもすぐに機内に入れるシステムになっているようである。

そしてMさん{もちろん実在する往年の大スターなのですがいくら夢とはいえご本人のプライバシーの問題もあるのでこう呼ばせていただきます}と僕は機上の人となりました。

「本日は特別にアップグレードされております。こちらへ」と案内されたのはなんと2階席の和室。どこにどう座ればいいのやら周りをキョロキョロ見ていますと他のお客さんたちはみんな吊り革に摑まってそれぞれ思い思いに雑談している。この飛行機ではこれが当たり前のようなので僕もそれにならった。

そうこうしているとパリ便は静かに滑走を始めたと言うかずーっと地面を走っている。そしてそこらあたりを2, 3周したと思った次の瞬間もうパリに到着である。いくら何でも早すぎるやろとは思ったんやけど、着いたんやから降りなしゃあないですわな。そしてまたしても通関なしでいきなりパリの街へ。

そこは花の都と呼ぶにはあまりにも程遠い場末な雰囲気の街で正に戦後の日本そのものなのでありましたが文句を言う筋合いでもないのでMさんの後をついていきました。ところがMさん、すごく歩きにくそうにしておられる。「どうなさったのですか?」と伺うと、左の足の指が痛くて歩けないとおっしゃる。症状はすごく悪いようでこのままだと夜の部には出られないと泣き出されてしまった。

しかしさすがパリである。スーッと救急車が現れMさんと僕は病院に向かうことに。
病院に着くとすぐに救患で待たずに診てもらえることにはなりましたが担当の医師が「手術やねえ!!」とMさんに告げたところはまるっきり、映画「舞妓ハーン」のワンシーンそのものだった。

そして緊急手術が始まった。僕は何とか夜の部のフィナーレには間に合わせますと劇団関係者と打ち合わせをしましたが、劇団サイドはMさん緊急手術説をひた隠しにして秘密の通路を通って楽屋に来いと無茶なことを言い始めた。はたして手術直後のMさんが舞台に立てるか否かもわからないのに。僕は手術室の前で1人気をもんでいました。

そこへ朗報が入り、無事手術は終わりMさんはさっそくリハビリに入っているという。これで舞台には間にあいそうではあるが、僕が1人でこっそり劇場まで連れて行くことを考えると頭が痛かった。何せパリである。そしてこのパリはまるで日本やし。

僕はMさんを超特大の車椅子のような乗り物に乗せて病院を出た。すぐに地下道がありずーっと先へ進むと、「宝塚歌劇団」と書いてある劇場の楽屋口が見つかった。しかしガードマンが車椅子は進入禁止とテコでも動かない。仕方がないので無理矢理猛スピードで強行突破を敢行しました。何とかうまいこと劇場内にはもぐりこめたものの、さあここからどっちへ行ったらよいのかと思案していますと例の横に動くエレベーターがスーッと現れ、今度は斜めに上に横に縦横無尽に動き回り無事劇団関係者にMさんをお送りすることに成功しました。

早速Mさんは舞台へ。何もなかったようにフィナーレに登場するMさんに割れんばかりの拍手が沸きおこった。僕は通路でそれをホッとして見守った。宝塚歌劇団のエライサンであろう人達にはすごく喜んでもらえた。まるでヒーロー扱いである。そこへスーツ姿の4人組が現れ僕に名刺を差し出し「これくらいのことでいい気になるなよ、ソニーさん」とドスの効いた声で怒鳴られた。

僕がMさんを連れてきたことは誰にもバレテいないはずやのにおかしいなと思ったがシーンがいきなり打上げの会場へ移ったので事なきを得た。この打上げ会場がまたしてもジャパンで琴の音なども聞こえバリバリ畳敷きの長細い部屋の外には多分エッフェル塔であろう神戸のポートタワーが見えている。

そんな環境での打上げは始まりましたがもはやMさんの姿はどこにもなく、ふと気づくと僕は靴のまま座敷に上がりこんでいてその靴がどうみてもオッサンタイプの茶色の革靴でそれがなかなか脱げない。メチャあせって脱ごうとすればするほど靴は体と一体化していく。ワーッ、どないしょう。そやけどちょっと待てよ、ひょっとしてこれ夢とちゃうか???

目が覚めると僕はすごい量の汗をかいていました。夢の途中でこれは夢やとわかること、皆さんもあると思いますが、今年の初夢はこんな具合でした。幾つになっても人間というものは子供のままなんやなあと改めて思い知りました。

今年一年が良い年でありますように。


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コメント (1)

たれぱんだ:

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

あ゛あ゛あ゛~、待ち遠しい限りです@新しいアルバム

しかし、毎年の事ながら、松ちゃんの”初夢回路”はどうなっているのでしょう???

ぱんだの今年のお願い事は③つ。
絶対全部叶えたいっ!と思っております。

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