mobile site

« 第02話 『知恵熱のおかげで52才の今もロックを』 | メイン | 第04話 『ゴールデンカップスとハンバーグランチ』 »

第03話 『オックスは失神しなかった!』

中学3年の時かなぁ。
ある土曜の午後、制服のまま大阪梅田までオックスのライヴを観に行きました。
オックスは当時大人気のグループサウンズで、会場の名前は忘れましたが、今でいうライヴハウス(当時はオシャレにも「ジャズ喫茶」と呼ばれてました)でのコンサートでした。

観客はというと、僕以外全員女性。若いオックスファンの女の子の中にただひとりの男、それも丸坊主の中坊。正味やなぁと思いつつ2階の一番前へなんとかもぐりこみ、ライヴが始まりました。

今のコンサートは短くても1時間半、長いのになると3時間ちゅうのもありますが、当時は1日に何ステージもやるため、確か40分くらいの超短いステージでありました。

“ガールフレンド”、“ダンシングセブンティーン”、“スワンの涙”とヒット曲のオンパレード。丸坊主もだんだん興奮してきて、エンディングで起こるであろう“失神”を心待ちにしていました。

オックスは失神バンドと呼ばれていて、ラストの曲“テルミー”(ローリングストーンズ)でキーボードの赤松愛が感極まって失神するパフォーマンスがお決まりとされていました。

ところがどないなことか、淡々と演奏は進み、サササーっとライヴは終了してしまいました。お客さんも不満らしく、なかなか帰ろうとしません。これでオシマイ。「金返せー!」と叫んでいるファンも数名いました。(さすが大阪!!)

まぁ今考えると毎回ウソでも失神するのはしんどいやろうし、これはしゃあないかなーと思うのでありますが、何せ頭の中は”失神”でいっぱいやったもんで、中3の丸坊主は、かなりショックでした。なけなしの小遣いはたいてこわごわ梅田まで1人で行ったのに、どないしてくれんねん、と。

この日を境にちょっとシブイ路線に乗り換えました。
そしてゴールデンカップスにのめりこんでいくのであります。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://newtraxx.co.jp/matsuura/column/mt-tb.cgi/4

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ヴォーカリスト募集!

About

testtagに投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「第02話 『知恵熱のおかげで52才の今もロックを』」です。

次の投稿は「第04話 『ゴールデンカップスとハンバーグランチ』」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

track feed
ドメイン所得が格安! ホスティングサービス・パンドラ
[admin]  
[ed]